
リードハピネスでは、これまでさまざまな不動産売却のお手伝いをさせていただきました。
これからこのブログでは、実際にどのようなご相談があり、売却までどのように進んでいったのかを「売却ストーリー」として不定期でご紹介していきたいと思います。
不動産を売却する理由は、本当に人それぞれです。
「住み替えのために売りたい」という方もいれば、「できれば売りたくないけれど、今後のことを考えるとどうしたらいいのか…」と悩みながらご相談に来られる方もいらっしゃいます。
今回ご紹介するのは、那覇市にある中古住宅の売却ストーリーです。
ご相談者のA様にとって、その家は単なる不動産ではありませんでした。
亡くなられたご主人が建てた、家族との思い出がたくさん詰まった大切なご自宅です。
だからこそ、私たちも最初から「売却しましょう」と話を進めたわけではありません。
何度もお話を重ねながら、A様にとって「家を残すこと」と「これからの生活」のどちらを大切にするべきなのか、一緒に考えるところから始まりました。
今回は、そんなA様が悩みながらもご自宅の売却を決断し、新しい生活をスタートするまでのお話をご紹介します。
「主人が建てた家なので、できれば売りたくない」
A様との出会いは、銀行からのご紹介でした。
ご主人を亡くされた後、大きな戸建住宅に次男様とお二人で暮らしており、長男様はすでに独立されていました。
しかし、大きな家を維持しながら生活していくことは、A様にとって次第に大きな負担となっていました。
生活費にも余裕がなくなり、銀行から借入れをしながら生活を続けている状況。
それでもA様には、
「この家は主人が建ててくれた家だから、売りたくない」
という強い思いがありました。
最初の面談では、ご主人やご自宅についてお話しされながら、涙を浮かべる場面もありました。
その姿を見て、これは不動産の価格だけで判断してよい話ではないと感じました。
家を残すことより、これからの生活を守ること

私たちがお伝えしたのは、「今すぐ売却してください」ということではありません。
A様がこれから安心して暮らしていくために、本当にこの家を所有し続けることが一番良い選択なのか、一緒に考えてみませんか、ということでした。
ご家族で暮らしていた頃にはちょうどよかった家も、現在はお二人で生活するには広く、維持していくにも費用がかかります。
そして何より、家を守るために日々の生活が苦しくなってしまっていました。
「ご主人も、A様が生活に困りながら家を守り続けることを望んでいるでしょうか。きっと、これからの人生を幸せに過ごしてほしいと思っているのではないでしょうか」
そんなお話もさせていただきました。
すると何度か面談を重ねる中で、A様から大切なお話を聞くことができました。
ご主人が晩年、
「これからは、あなたの好きなように生きなさい」
と話していたそうです。
その言葉を聞き、私たちは改めてA様と今後の生活について考えました。
今回は「守る不動産」ではなく「売る不動産」
不動産は、何でも売却すればよいわけではありません。
将来のために残した方がよい不動産もあれば、収益を生む不動産、家族へ引き継ぐ価値のある不動産もあります。
一方で、不動産を所有し続けることによって生活そのものが苦しくなってしまうケースもあります。
今回のご自宅について、私たちはA様に、
「今回は“守る不動産”ではなく、これからの生活を守るための“売る不動産”として考えてみてもよいのではないでしょうか」
とお伝えしました。
面談には長男様にも何度か同席していただきました。
長男様もA様の今後を心配されており、家を売却して生活の負担を軽くするという考えに理解を示してくださいました。
ご家族とも話し合いを重ね、最終的にA様は売却を決断されました。
売り出す前に、まず物件をきれいにするところから
売却することが決まったからといって、すぐに広告へ掲載したわけではありません。
大切に暮らしてきた住宅だからこそ、購入を検討する方にも少しでも良い印象を持っていただきたい。
そこで販売開始前には、物件の清掃を行い、高圧洗浄なども実施しました。
不動産売却では、販売価格だけでなく「購入を検討する方からどう見えるか」も大切です。
広告を掲載して待つだけではなく、物件の状態を確認し、少しでも良い形で市場に出すための準備を整えてから販売をスタートしました。
その結果、販売開始から2カ月以内に購入してくださる方が決まり、無事に売却することができました。
売却後、一番印象に残ったのはA様の表情でした
売却後、A様と次男様はそれぞれ別の住まいで、新しい生活を始めることになりました。
A様のお住まいは以前よりコンパクトになりましたが、私たちにとって印象的だったのは、住まいの広さではありません。
最初にお会いした頃のA様は、生活への不安やご主人との思い出、家を手放すことへの迷いなど、いくつもの悩みを抱えているように見えました。
しかし、売却を終えてからお会いしたA様の表情は、とても明るくなっていました。
もちろん、思い出のある家を手放すことが、すべての方にとって正解とは限りません。
それでも今回のA様にとっては、家を売却することが「何かを失うための決断」ではなく、これからの生活を安心して送るための一つの選択になったのだと思います。
不動産を「売る・売らない」から一緒に考えます
沖縄で不動産売却のご相談を受けていると、「売った方がいいでしょうか?」と聞かれることがあります。
私たちは、すべての不動産に対して売却をおすすめするわけではありません。
不動産は一つとして同じものがなく、売主様が置かれている状況もそれぞれ異なるからです。
価格や立地だけではなく、住宅ローンや生活費、今後の住まい、ご家族の考え、そして「その不動産をなぜ残したいのか」まで整理してみることで、初めて見えてくる答えもあります。
今回のA様のように、
「思い出のある自宅なので手放す決心がつかない」
「家を維持していくことが負担になっている」
「売却した方が生活は楽になるけれど、本当に売ってよいのか迷っている」
という方もいらっしゃると思います。
まだ売却すると決めていなくても構いません。
「今売ったらいくらくらいになるのか知りたい」「売るべきかどうかから相談したい」「他社にも相談している」という段階でも大丈夫です。
那覇市をはじめ、沖縄県内で不動産売却についてお悩みでしたら、まずは現在の状況をお聞かせください。
売ることを前提にするのではなく、その不動産をこれからどうすることが、売主様にとって一番良いのか。
そこから一緒に考えていきたいと思っています。
不動産を売ることは、決して簡単な決断ではありません。
だからこそ、売却することだけを目的にするのではなく、その先の暮らしまで一緒に考えることが大切だと思っています。
これからも「売却ストーリー」を通して、さまざまな不動産売却の形をご紹介していきます。


